■かぶと虫の知られざる世界
昆虫の王様にも人知れない苦労があった!
「みんなも知ってるように、かぶと虫は昆虫の王様なんだ。
そんなかぶと虫の物語をのぞいてみよう。」

昆虫の命のしずく「樹液」
傷ついた皮から樹液があふれ、
発酵すると甘い香りが。
大きな体に硬い殻、角を駆使し、他の昆虫を蹴散らす
チョウやカナブンも
負けてばかりじゃいられない。
長い口を脇から伸ばして
なんとか食事にありつく。

食事を終えたら、恋人探し。
目が見えないかぶと虫は
注意深く他のかぶと虫をつつく。
もし無反応なら、それはメス
ということ。すかさず交尾。
運悪くオスだったら餌場争い。
永遠の好敵手クワガタ。
樹上の餌場争いではすくい投げ
のできるかぶとが一枚上手

小さいオスは戦いを避ける。
大きなオスとかち合わないように
夕方早めに食事をする。
大きなオスに遭遇しても
すばやく身を翻し、交尾をして
闇夜に消えていく。
なんたるしたたかさ!
大きなオスは、戦の連続で
体力を消耗・怪我をしたりして
死んでしまうことも。
大型ばかりが得ではないのだ。
「昆虫の世界もタイヘンだ〜っ。
夜の森探検』や『「昆虫採集ツアー』で
もっとくわしくなっちゃおう!」
  

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