■24-25年スキーキャンプ報告レポート
24−25年スキーキャンプ全日程が終了いたしました。たくさんのご参加ありがとうございました!

今シーズンは積雪と当日の天気にも恵まれ、雪の世界で思う存分活動ができました。スキー場では他のお客様の混雑もなく”滑りまくった”毎日でした。自分だけではなかなか行けないよりレベルの高いコースにつれて行き、雲の上からの絶景、崖のような斜面、氷と化したガリガリバーンや、ジャンプ台(ゲレンデに所々ある小さな雪山)に挑戦したり、一方で白いチョコレートのコーティングのようなブナ林の霧氷、リフトからは膝に積もった雪の結晶を観察と、スキーやスノボの世界が見せてくれる多様な楽しみを味わっていただけるよう工夫をこらしました。

そのような雪の感動を知ってしまった皆さんは、雪を愛し、自然を愛し、仲間同士の絆、助け合いの精神を育む立派なスキーヤー・スノーボーダーです。そこは年令や性別のない世界です。スノースポーツは、一度身につけた技術は長い将来にわたりあなたのものです。毎年楽しむ人、家族や友人がきっかけで再開する人、将来結婚し家族ができて再開する人、色々な事情でまた雪の世界に戻ってくることができたとき、今回身につけた技術が再びあなたの体に再現されることでしょう。可能な限り機会を見つけて、一生にわたり楽しんでいただけたら幸いです。世界には雪を知らず一生を終える人が多数を占めます。そして日本においても雪のある暮らしを享受できる場所は限られます。日本には四季があり、雪も楽しめる環境に身を置く皆さんは、この恵まれた環境を味方にこれからもスノースポーツの楽しみを人生の楽しみの引き出しの一つにしてもらえることを願っています。

合宿生活面においても、ホームシックや言い争いになるお友達も何名かいらっしゃいましたが、新しい友達に励まされたり、学生リーダーやスタッフに支援を受けながら、そして自分なりに納得し、あるいは折り合いをつけながら共に困難を乗り越えました。これもまた、家族旅行とは違う合宿ならではの体験でした。まさに、「苦労は買ってでもしろ」「かわいい子には旅をさせろ」そのものでした。この経験は、傍目には見えにくいかもしれませんが、本人の心には緊張と不安を乗り越えた確かな自信と達成感、大きな成長のきっかけになっているはずです。

保護者の皆様にとっては、お子様にスノースポーツを体験させることは他の活動に比べ経済的にも負担を伴うことと思われますが、スキーやスノーボードは自然の素晴らしさと厳しさを身近に感じることができ、同時に「やればできる自分」を発見できるチャンスでもあり、少年少女時代にこそ経験しておくべきまたとない成長の機会と我々は位置づけております。スキー場運営会社の協力をいただきながら、なるべく参加しやすい環境を作ってまいりますので、今後ともよろしくおねがいいたします。

最後に中学生の皆さんへ。皆さんはまもなく、それもあっという間に節目をむかえ高校生になりますが、高校生・大学生ボランティアリーダーの参加も受けています。今シーズンもそのようなOB・OGたちが何名か集まってくれました。あなたが出会った雪の感動を、次の世代に伝えるお手伝いを一緒にしませんか?皆さんまた会いましょう!

有限会社森の国 代表取締役社長 伊澤大介